ぶっこみりこちゃん

乙女ゲームのネタバレ感想

黒蝶のサイケデリカの緋影が好きならカヌチも好きだと思いますよ

カヌチの宣伝ブログじゃないので安心してください。

でも、永遠の空は黒蝶のサイケデリカソングで、飛べなくなった翼は緋影くんソングだよ(断言)聞いてみてね。
それで、カヌチも気になったらやってみてね。

カヌチの話は、レンドフルールの感想のときに存分に書くとして黒蝶のサイケデリカの緋影くん感想を書きますね。


---------スーパーネタバレタイム------------


緋影くん。

見てください。このTHEメインヒーロー顔。

 

 

5人が幼馴染ということが判明したとき、いつものぶっきらぼうで照れ屋な、でもヒロインのことが大好きなツンデレ幼馴染枠だ!(その枠が大好き)THE!王道メインヒーロー!!という印象。

まあ実際、緋影くんはその通りの人だったんですよ。
冷たい物言いをするけど、実は優しくて頼りがいがあってみんなのまとめ役で、まじめで厳しいけど、ヒロインのことを守ってくれる。王道メインヒーローですよ。


それが突然ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに。

 

いや、ストーリー展開めっちゃ面白い。熱い。
鈍感な私は、緋影くんが実は悪い子ちゃんで館の主様なんて全く疑っていなかったのだ。
だって緋影くんの見た目めっちゃメインヒーローだから!私がすきな、赤色がテーマカラーの幼馴染ツンデレヒーローが、突然の悪者ですよ。メインヒーローが。

 

萌えより燃えになったというのはさておいて。

緋影くん、メインヒーローなんですよ。
くさってもメインヒーローなんだけど、真相とかスーパー空気。サブキャラかな)^o^(? って感じくらい空気。

幼馴染の世界に一切入ってこない。
現実エンドもGOODエンドも、ただの悪役で脇役で終わる。悪役としての役目を全うして、倒された後みんながいい雰囲気のときとか出てこない。既に死んでる。ただの悪役。やばい。

緋影ルートが終わったあと、救いを求めて大団円エンド向かったけど、ついに緋影くんは出てこなかった。出てこないとかある!?
甘いLOVEを求めて、シナリオ回収しようと思ったけど、シナリオ100%埋まっていた・・・。ショートストーリーも何もかも全部100%。呆然とした。


〜~脇役~〜


緋影くんのことをクズって思う人もいるかもしれないけど、ただかわいそうな人なんだよ。だって狭間にくると記憶がなくなって、執着だけが残るでしょう。
紋白ちゃんみたいに希望の執着だったらいいよ。カギハだって執着だけど、それでも愛の執着。
緋影くんは、恨みと絶望だけが記憶として残っているんだよ。記憶もないのに苦痛だけ残っている・・・。

全然ゲスくはないと思うんだよ。確かにいけないことをしてしまったと思うけど、本人もよくわかっていないかわいそうな子なんだよ。
真っ暗な長い年月で記憶がなくなったのに、嘘を真実にしないといけないと生前から思っていたから、万華鏡への執着だけ残っている。本当の目的も思い出せなくて、破壊だけが目的になってしまった。本当は白い蝶を追いかけたかっただけなのにね。会いたかっただけなのにね。

 

緋影ルートの好きなところは、紅百合ちゃんが片思いなところです。
片思いがやっぱり好きなんで、カラスバくんが最萌えじゃなかったのはそこかなと思うんだよ。

緋影くんは本当はすごく優しい子なんだと思う。こんな言い方をするとありきたりだけどね。
紅百合の言うとおり、女の子には優しくするべきというのが根底にあるし、演じていた緋影という存在は、元の彼 だったんだよ。紋白ちゃんと緋影くんは性格、全然違うしね。
生きていたころから、こういうしゃべり方を妹にしていたんだろうなというのが容易に想像つく。優しく諭すようなしゃべり方、ほんとすき。石川ボイスも本当によかった。
紅百合やみんなへの態度は絶対嘘だけではなかったよ。


それにしてもルート終盤は胸糞すぎませんか。
緋影くん、また妹を殺すことになって、しかもその瞬間に記憶がよみがえって、なんの拷問かと。
緋影くんに対するなんの救いもない。温情ゼロ。救済する気がない。
僕が、また殺してしまった!!! て震えながら泣いている緋影くんを見て、鬼かと。制作者は緋影に、奈落に落とされたことがあるのかな。


できれば・・・・・現世で君と会いたかった

 

もしも紅百合ちゃんが、緋影くんの時代にいたら、
もしも緋影くんにほんの少しでも救いの手があったなら、

と、いろんな「IF」を考えていたよ。

「君といるときだけ、ほんの少しだ、ほんの少しだけ、僕は生きて、呼吸していたと思う」
という緋影くんのセリフが今までの緋影くんの生前・死後合わせて長い年月の苦しみを物語っていると思うし、緋影くんはもがき苦しみながら、ちょっとの希望を夢見ていたのかなって。

破壊の先に希望も夢見ていたんじゃないかな。
なんかそんなことを考え出すと、最萌えという言葉では片づけられないくらい緋影が好きになってしまったよ!!

 

でね。
クライマックスシーンでほっぺた触られたの、チューかと思うじゃないですか。ラブシーンだと。チューじゃなかったです。甘い展開なし。まあ別にチューしないのはいいです。

でも、そのあと、目の前で自殺するんですよ、緋影くん。制作者は一体何を考えているんですかね(好きです)

乙女ゲームで恋愛ができないにしても、まさか目の前で自殺されるとは思わないよね。
(笑)であらわすしかないよね。予想ななめ上をいくよね(好きです)

ヒロイン、止めに走るから間に合うと思ったよ。まさかの間に合わないからね。そんなことある!?普通に間に合って幸せになるよね。

緋影くん、満足そうな顔してる場合じゃないんですが・・・。
どんだけかわいそうな子なんだ、この子は。最後の最後に、ちょっとくらい幸せになってもいいでしょ。

彼のキャラソン歌詞に
「無理やり奪う口づけだけが 君に触れたわずかな真実」
ってあるんだけど、びっくりするくらい紅百合と緋影くんは触れていないんだよ。その口づけしたときも、恋の口づけではなく、緋影くんは拒絶を示しただけだった。

でもきっと緋影は死んでまた記憶がなくなっていくときにその口づけを思い出すのかなって。別にその時の感情は拒絶だけで、愛しさとかはなかったんだけど、後から思い出してわずかな接点に温かい気持ちを思い出すのかなとか思うと不憫で哀しくなってくる。好き。

 

緋影と紅百合は心も通わせられていない。

紅百合は恋だと認識しているし、緋影くんにしても初めて少し楽になれる存在だったんだろうけど、
最後まで二人が心を通い合わせることはついになかった。そして紅百合の存在で緋影は死は避けられなかったの、ヒロインの存在が彼を変えることはついになかったの。(興奮)

 

緋影くん死んだあとに
紅百合が「こんなのってひどいよおお・・・・・!」
って叫んで、あまりにも面白セリフでせっかく世界に入り込んでたのに、涙も引っ込んで、なんだこのセリフって思わず笑った。

まだこのときは、後日談あるやろwwって心の中で余裕かましてたからね(大団円エンドに行ってなかったから大団円で緋影くんも報われると思ってた)


そのまま何の救いもなくフルコンプを迎えた私も「こんなのってひどいよおおお・・・・・!」と叫びました。


再会することもなく、二人が幸せな描写もなく終了しました。そのまま。大団円は先述したとおり、緋影くんは登場しませんでしたね。


湖で、緋影っぽい子と紅百合ちゃんがすれ違うという、予感だけはあったので万華鏡が「現世で君と会いたかった」という緋影の願いをかなえてくれたのだと信じますけどね


ということで恋愛もできず、片思いのまま、いとしの彼は自殺しました。どう考えても、私の癖ですね。恋愛ができない乙女ゲーム。紅百合の存在は緋影くんにとって少ない救いであり、息がしやすい場所ではあったけど、緋影くん自身に影響は及ぼせなかった。ヒロインの存在くらいでは自分の強い意志が変わらない男だいすき。あそこで死を選ぶことが彼らしい。

そしてエンディングで結ばれなかったのもすごくだいすき。あそこで予感で終わっているのがいい。あのまま結ばれていたら途端に陳腐なものになっていた。


大好き