乙女ゲーム史を覆すエイブラハム・ヴァン・ヘルシング
昔はとがってたんです。
他の人が興味がないゲームがすき、いわゆるクソゲ―がすきな自分に酔っていたともいえます。
みんなが人気ある作品なんて、ニワカかと。
カヌチが好きな自分こそ素晴らしいと。
でも、最近私は20代後半になってわかってきたことがあります。
やはり評判がいいものは、いいのだ。
そして評判が悪いものは、悪いのだ。
そういうことです。
レンドフルールに疲れ果て、疑心暗鬼になっていた私はコードリアライズというゲームに出会いました。
とにかく評判のいいゲームをしないと、私の乙女ゲーム力がまた力尽きてしまう。
ヨドバシで仕事の休憩時間にうんうん悩みましたが、結果コードリアライズを手に取った私は正解だったといわざるを得ません。
コードリアライズ略してコドリアは、攻略制限がかかっていた最萌え候補のルパンを残すまでとなりました。
次の休みにあたためておいておきたいと思います。
(なぜならルパンが終わったら私はカレイドイヴに向かうので、あたたかい気持ちを温存しておきたいです)
ルパンが終わったら、きっとルパンが最萌えになるので、
それまでエイブラハム・ヴァン・ヘルシングへの気持ちを綴りたいと思います。
これは、別にゲームの感想ではなく。
私のただの今までの乙女ゲーム人生を振り返るしょうもない記事になることを先に言っておきます。
なのでとくにコードリアライズへのネタバレもないです。
これを機に今までやった乙女ゲームの数を数えてみたんですが、間違いがなければ109本です。(ファンディスクのぞく)
食い散らかしマンなのでコンプしたものばかりではないですが、109本。
せいぜい50本程度だと思っていたけど、数えてみるとそんなことはないものなんですね。
とにかく109本で初めての出来事です。
そう、エイブラハム・ヴァン・ヘルシングは私の乙女ゲーム史に残る大事件なのです!!
しかし私の個人的なニュースというだけで私以外は誰も面白くない記事です。ただ自分の身に起こったことを整理するために文章に残しています。
まず、ここでエイブラハム・ヴァン・ヘルシングを整理。
彼は乙女ゲームではよく登場する役といえます。
声優は諏訪部。
戦闘能力に優れていて、何か過去にあったらしい。
自分にも他人にも厳しく、心はあまり開かないが、気づけばそこにいて、
毒舌で無遠慮だけど、不器用で本当は優しいツンデレ俺様といわれるやつ。
乙女ゲームではたぶん人気が高いキャラにあたる。
だけど、私は彼みたいなタイプに惹かれたことはないんです。
申し訳ないが諏訪部が声を当てているキャラにも惹かれたことはない。
(別に諏訪部個人に恨みがあるわけではないけど、彼が声を当てるキャラが私の属性をことごとく外してくるだけの話)(ただ跡部のよさは20歳が過ぎてからわかるようになってきたよ)
私はA型なので冒険をしない。
自分の確固たるマイ萌えテンプレがあり、そこにしか引っかからない。
私のマイ萌えテンプレは非常にわかりやすいですよ。
01.ボク様
俺様には1ミリも興味はわかないけど、大好物なのがボク様。
例を出すと人生の最萌えに君臨し続ける魔物・ラストエスコート2のマコト。
CV.野島健児
最高。私のすべてを詰め込んでいる。
赤髪、僕。「君のこと嫌いじゃないよ」
拒絶と孤独。彼らは孤独なのだ。孤独を悟られないために自分を強く見せる。本当は誰よりも甘えたいのに。
他にボク様といえば華ヤカの雅たまだけど、雅たまは私がいなくても生きていけるから最萌えではない。ボク様で私にとって大事なことは私がいないと死ぬか死なないかだ。
02.双子
このあたりほんと人生。だいすき。
双子はどちらかに対する劣等感がたまらない。
どちらかは全く相手のことを気にしていなかったりするのに、どちらかがものすごい執着や劣等感があると本当にたまらなくすき。
ヒロインを利用して自分が優位だと思わせる展開とか特に好き。
心が弱くて私がいないとダメな子にめっぽうよわい。
03 幼馴染
幼馴染はわんこもしくは正統派メインヒーローのみ可。
お兄ちゃんタイプは逆に地雷につながりかねない。
彼らはずっとヒロインをそっと愛し続けてきて、彼女のためならどんなピンチも恐れない。
それは無償の愛であり、そっと育ててきた恋の種なのです。
ヒロインが、彼らがどれだけの愛情を自分に注いでくれたのかを知り、それが心の中でじんわり熱を持ち、恋の種が芽吹き自分の気持ちを自覚する瞬間・・・
この瞬間のために私は乙女ゲームをやっているのだとおもうよ!!!
私いつも宣伝できるタイミングではかならずL2 LOVE×LOOPの宣伝をしているんだけどね、幼馴染ストーリーとしては最も秀でていると思うよ。
PS2から移植することもなければ、オトメイトから存在を消されてもいるんだけど、私はリュカが幼馴染ナンバーワンだとずっと信じているよ。
04.心の強いわんこ
基本的に幼馴染と同じ属性。(ソラユメ勇人くんは幼馴染だけどあえてこっちに分類してみた)
時には弱くなり、時にはずるくなるヒロインを心の太陽で救い出してくれるわんこくんたち。
この子たちのシナリオは基本的にすばらしいと思う。ハッとさせられることも多い。彼らはいつも道しるべになってくれる。逃げることを決して許してくれない。
本当の意味でヒロインを幸せにしてくれる。
05 心に闇をかかえたわんこ
さっきの子達と正反対。
さっきのわんこたちが太陽だとしたら、月。
明るくてまぶしくて、誰にも届かないようなひたむきさがあるんだけど、本当は誰かの光がないと輝けない子たち。
パァっと輝く笑顔の裏には闇があって、なかなか触れることができず 笑顔でさらっと拒絶されてしまう。
自分でも気づいていない仄暗さに光を与えてくれるヒロインを無意識に待っているところが本当に好き。
わんこでなくても闇を気づかないうちに抱えている子が本当にすき。
強く見えても本当は心がよわくて、知らず知らずのうちに救いを求めている。彼らはきっと少女マンガではヒーローになれないような子で、脇役。
誰も気づかなかった心にヒロインだけが気づく。乙女ゲームだからこそ救ってあげられる子達。
あと最初から卑屈で心が弱い子も好きですよ。
もうただたんに心が弱い子が好きなだけではないかと思うけど、それは一理ある。
07無邪気ヤンデレ
自分の頭がおかしいことにまったく気づいていない。
善悪の判断がついていない。
私はヤンデレは好きだけど、ヒロインが好きすぎて徐々に病んでいくパターンよりも最初からそのこの倫理がぶっ飛んでいて、常識が通じなくて、そこにヒロインが巻き込まれていく様子がとても好きです。
最近18禁乙女ゲームがなくてさみしい。
エヴァンスをこえるような子をぜひ生み出してほしい。
08報われない子
はい。
後はふつうにメインヒーローがすきです。
と、ズラズラどうでもいいエイブラハム・ヴァン・ヘルシングに関係のないことばかり書きました。
そうなんです。エイブラハム・ヴァン・ヘルシングには全く属性でないのです。
そして、気づいたかもしれないけど、見た目も大事。
基本的にはかわいくて少年のような子がすき。
エイブラハム・ヴァン・ヘルシングは当てはまらない。
個別にパーツパーツを見てもそう。
私はそもそも少し長め~ボブの髪型が最高であると思っているので、エイブラハム・ヴァン・ヘルシングには短髪すぎる。
しかもメガネをかけている。私はメガネ男子が嫌いだ。しかもエイブラハム・ヴァン・ヘルシングのメガネはめっちゃださい。
チャームみたいなものがついている。
戦闘のときこのチャームみたいな何かは揺れて邪魔じゃないのだろうか
とにかく許せないメガネである。
そして、低音声優。低い声は私は愛せない。めんどくさい声オタなので声が合わないと即座に最萌えから外される。
私はできるのであれば、君・僕っ子を求めていて、断じてお前・私を許していない。
お察しのとおり、エイブラハム・ヴァン・ヘルシングはお前・私だ。無理だ。
こうなんというか、他人に厳しく自分に厳しい軍人タイプで
固くて生真面目で、少し傲慢できついことを平気で言うけど、先生って呼ばれて少し照れちゃうような
乙女ゲームで人気のキャラは私は断じてまったく好きじゃないんです!!!
見た目もさることながら、中身も。まるですきじゃない。
本当に萌えないタイプ。食わず嫌いで最初からプレイせす見向きもしないキャラでもあるし、実際にストーリーをすすめても感情は動かない。
そんな、そんなキャラがエイブラハム・ヴァン・ヘルシングなんです。
なのに
なぜかフランを攻略している1周目から気になる存在になってしまい、
いざエイブラハム・ヴァン・ヘルシングルートを目指すにしても、ルートに入る前からなぜかどうしても気になる存在になってしまったんです。
こんなこと109本プレイして、初めての出来事なんだよ・・・!
もしかして109本目だからなの? 108本のいままでは煩悩だったというの? レンドフルールで終焉を迎えてまた新たな乙女ゲーム人生がコドリアから始まるというの? カヌチでいう壮大な序章だったの?
物語をすすめて知る。
彼の拒絶。孤独。逃避。
ああ、これを私は共通ルートから感じてしまっていたのか。
彼の心の弱さが、あの偉そうな言葉の節々からにじみ出てしまっていたんだ。
だからこんなにも惹かれてしまうのか。
エイブラハム・ヴァン・ヘルシングの心はこんなにも遠くて、それから今にも消え入りそう。
でもいくら心が弱くても、萌えの最低基準の見た目や声優や、基本性格を満たしていないと好きになんてならないのに。
コードリアライズ、恐ろしいゲーム・・・。
ルパンがまだいるし、
見た目も全然好きじゃないけど、
彼の瞳は拒絶しているのに、強い拒否をしめしているのに、なのに、酷く傷ついてみえた。孤独をあらわしていた。でも、彼は何も求めようとしない。光を見ようとしない。自分は傷つかないといけないと思っている。傷が癒えるのを恐れてすらいる。
そんな子がいたら、ぼくは・・・・・・・・・・・・。
コードリアライズ、またちゃんと記事を書きたいな。
本当に素敵なゲームだよ。