ぶっこみりこちゃん

乙女ゲームのネタバレ感想

コルダ2.3の感想です

コルダ2ff,3をプレイしました!
実は昔にどちらもプレイしていたのですが、柚木先輩すき~!新くんすき~!で終わっていました。
その時は好きな男だけ攻略して終わる女だったし、コルダ3に関しては至誠館の一員として夏を終えていました。小日向かなでとして過ごす夏は今回が初めてです。
2011年至誠館のチューバとして過ごした記憶。→https://togetter.com/li/152848

なので、まっさらな気持ちでプレイしました。頭が悪いのでほぼ記憶もなくて楽しかったです。頭悪いのサイコー!何度だってヒロインになれる。

コルダ2は、どのイベントも美しかったです。プレイしている間、ずっと冬のパリッとした空気に包まれた気持ちだった。それは物語の季節がそう感じさせるのもあったけど、彼らと過ごす時間が特別だったのが大きい。
ただ公園や街にいるだけなのに彼らと見る景色はどれも色づいて見えた。ただのスチルではなくその時の光景や温度、空気がなぜか伝わるように感じた。
彼らが音楽を通して過去の情景や作曲家の感情を知るように、私は彼らの美しい音楽や言葉を聞くことで、澄んだ恋心やその場の空気を知ることができた。
ずっときれいなものに触れ続けて、心が洗われて心から鈴の音が溢れるようだった。こんなにもずっときれいな気持ちで乙女ゲームをプレイすることはない。
ほんのりあたたかくて、まぶしくてやわらかい気持ち、そして冬の匂いに包まれていた。
まあこんなポエマーになってしまうくらいにね!志水の言葉を借りると「恋をすると胸の中から音が生まれるってことも・・・こんなに幸せな音楽があることをあなたが教えてくれました。」


そのままコルダ3に向かうと、音楽的な部分は随分あっさりしているように感じた。
コルダ2は音楽を通して彼らのすべてを知り、音楽を通して恋を深めて、今後も彼らの音楽は永久に続いていくと感じたなか、
コルダ3は一夏の切なさを一番に感じた。この夏にすべてを懸けているからこそ体感する焦燥感。仲間との絆や終わりが来る青春がぎゅっとプラスされ、ジリジリと胸をあせらせては焦がす夏の恋が詰まっていた。イベントも夜や夕暮れが多く、夏の夜に感じるジットリとした雰囲気がこびりついた。この自分にまとわりつく空気感もコルダ2とは真逆でそこが面白かった。
ASやコルダ4でさらに恋が深められると思うので楽しみです。(ASもプレイしているんだけど記憶がない)(神南の神戸マップだけは覚えているんだけど)

どちらもそれぞれの良さがあり、2011年の私は一夏の焦燥感を求めていたし、今の私は音楽を通して恋に触れたかった。どちらも人生に不可欠な作品ですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


すべてを語っていると長くなるので、特に好きなことだけ言いま~す!!!


・水嶋姓を名乗って生きていきたい。

新くんもハルちゃんもサイコ~~~~!!!!というかコルダ3は好きな男が多すぎるサイコ~~~~~~!!!!!!!


・柚木先輩に何度でも恋をする。

10年前の最萌えは柚木先輩だったんだけど、今プレイしたら最萌えは変わると思っていました。

というのも「壁打ちの壁になれよ」発言だけ記憶に残っていたので、二面性のある()いやなやつなのではと思ったからです。切腹

私は二面性があって、外面はいいくせにヒロインにだけ冷たい男が嫌い。というか、嫌いになった。ギャップ萌えなので、もともとは二面性がある男は萌えると勘違いしていた。
なので、今柚木先輩をプレイしたら好きじゃないと思っていたのです。恥ずかしながら。

でも、柚木先輩は壁打ちになれよというわりに壁打ちにされることなくずっとすごく大切にしてくれた。
お前は俺のもの、俺のものはお前のものって、もう濁流をくらって倒れた。俺様発言に見えるけど、俺の手に入れた祝福はみんなお前にあげるよって・・・なに・・・。柚木先輩と一緒にいたら世界で一番祝福を受ける人間だよ。祝福しかないよ。

柚木先輩に大切にされたい♡ 柚木先輩と一緒にいたら、私の悪いところも全部まとめて包み込んでくれる♡私の全部は柚木先輩のもの♡幸せ~♡とまるごと委ねて預けたい気持ちがあるなかで、柚木先輩の年相応だったり弱さが見え隠れする顔が見えると、アタイが柚木先輩を守るさかい!な私が出てくるよね。

大人を求められる人だけど、18歳の少年ぽさがある。彼が日野ちゃんの前では普通の18歳でいられることが嬉しいのです。

柚木先輩はきっと誰よりも今、目の前にあることを大切にできる人なのだと思う。なんでもない日常の愛しさを知っているし、学園生活を誰よりも尊く思っている。時の移り変わりを恐れるし、いつかは全部失うのだと思っている。このまま少年でいたいのに、大人にならないといけない。
柚木先輩!私は絶対に柚木先輩を残しては死なへんで!!!!!!!絶対いなくならないからね!月日は流れるし、物事は移りゆく、でも変わらないものはあるんだよ、それは柚木先輩へのLOVE~~~~~!!!!!!!!

10年前に恋をして、記憶をなくしても、また恋に落ちたことがとても嬉しかったです。

あと火原先輩ルートの柚木先輩だいすき。火原先輩の音は火原先輩の音だよ


・月森エンドはニャンリコ的ベストエンド!

私は、他の何にも揺らがず自分の道を歩み続ける男が好きなのです。
でも乙女ゲームなんだからヒロインに影響されて変わっていくわけで、もう私は乙女ゲームすな!少年漫画でも読んでおきな!って感じだったんだけど、月森くんの連鎖ルートで、同じ道じゃなくても固い信頼で繋がっていれば違う道を歩むこともできるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と全身からうろこおちた。
そうかあ、恋をするからって同じ道を歩む必要なんてないよなあって当たり前といえば当たり前のことに驚いてしまった。
私がずっと求めていたのは、影響されず自立している男ではなくヒロインだったんだ、と月森くんの言葉で気づいた。

月森連鎖エンドは普通に考えるとトゥルーエンドとはいえないのかもしれない、恋愛・ヒロインよりも音楽を選んだので。
でも、「音楽を志すものはたとえ自分の道を1人で歩くように見えたって、音楽で固く結ばれている」という彼の言葉が二人の真実。
月森くんにとっては「俺にとって音楽は愛や幸せよりも価値がある」し、彼の進む先には日野ちゃんもいると信じているからこそのエンドだ。ヒロインより音楽を選んだのに彼らには未来しかない。
いつかまたお互いの道が交わるというより、二人はずっと平行線のまま、真横に並んで進んでいくのだと思う。そして平行線はまっすぐ、どこまでも続いている。

これは月森くんしかありえないエンドなのだと思う、他のコルダメンバーではダメで、月森くんほど音楽を愛して、真面目に向き合っている人でないとこのトゥルーは許されないと思う。月森くんの人間性×月森くんの音楽への愛×月森くんの音楽への向き合い方×月森くんと日野ちゃんの音楽の絆、どれも欠けては成さないエンド。
月森くんのエンドで「俺は、君だけを見ていればいいのだから」という言葉があるんだけど、これほど日野ちゃんの音楽を信じているとわかる言葉はない。これはもちろん月森くんが色ボケしたセリフなのではなく、楽家としてライバルとして認めているからこその発言。日野ちゃんの音楽を信じているからこそ、日野ちゃんではなく音楽を選ぶことができた。

私は、私はトゥルーエンドがトゥルーぽくない(恋愛できない)乙女ゲームに興奮してしまうんだけど、それは冒険してみた結果だったり、それはバッドエンドと言えるものだったり、それは相手がホンマモンのクズだったりで、どれだけ個人的好みでも「トゥルーエンド」として完璧だとは思わなかった。
でも、今回理想で、完成されたエンドに出会えた。

月森くんのこと大好きだけど、萌えよりも何よりも感謝ですね!

月森くんの纏う空気は、澄んでいてまっすぐで、彼が私をずっと包み込んでいた冬のパリッとした空気をつくっていたのだと思った。
月森くんの未来はどこまでもひろがる澄み渡った青空。


コルダをプレイできて幸せでした、ありがとう