ぶっこみりこちゃん

乙女ゲームのネタバレ感想

光を隠す海で(ジャックジャンヌ根地先輩感想)

 

 

すごい!私が1作品2記事以上書いてる〜!!!(ハイカラも書いたが)

忘れたくないので、残しておきます。本当は全員感想かきたいけどね!全員分書くのは疲れるから!一言かいとこ!

 

フミ先輩→初回はフミ先輩でもよかったな〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!我らがクォーツの主役はやっぱりフミ先輩なんですわ!女にならざるを得ない!

 

そうちゃん→そっちか〜〜〜〜〜〜〜おまえはそっちなのか〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

私は脚本や演出の才能を君に感じてるのよ〜〜〜そこらへんのシナリオ期待してた!!!

 

 

では、根地先輩の感想を書きます!

 

前記事で書いたミツ先輩が真っ白な柔らかい光だとしたら、根地先輩は薄暗い中で感じる光でした。まあそれは彼自身だけでなく彼のいる部屋というのもあるんだけど、かなり対照的に描かれていてどちらも好きです。

 

まず告白がめちゃくちゃにすきです。200本くらい乙女ゲームしているけど、ベスト告白でした。

もう長年乙女ゲーマーしていると昔のような新鮮な気持ちをなくしてしまっているし人生の最萌えや好きシチュが更新されることはないと思っていたのに、こんなにもキラキラした気持ちになれて、初めてだ!一番だ!と思えるだなんて。

それが嬉しくて、涙が出た。こうやって心震える瞬間にまだまだ立ち会えるんだな、乙女ゲームしててよかったなあと思えて本当に嬉しかった。これからも乙女ゲームやるぞ、乙女ゲームだいすき!て思えたのはすごく久しぶりで嬉しかったです。ジャックジャンヌありがとう!

 

その私を震えさせた告白は、光を感じない告白でした。

スチルがまたうまくて、光を彼が遮って隠してしまって、なんだかうまく顔が見られなくて。

このまま光のない海に連れ去られてしまうんじゃないかって。

まさか告白即自殺だなんて。

でもその追い詰められた想いこそ、どれだけ希佐に強く惹かれているかの証明みたいで。

絶望に染まっているのに深く沈む愛。

美しくて残酷な死刑宣告。愛の言葉なのに終わりを告げる言葉。

ヒロインと何かを天秤にかけて、ヒロインを選ばない男がだいすき。

そして結局戻ってくることにはなるけど、彼が選んだ才能や夢の先には希佐がいるから。希佐の才能に信頼がないと戻ることはできなかったとおもう。

 

 

告白について先に語ってしまったけど、その前段階の拒絶もいい。

いつもの薄暗い部屋で、いつもの即興劇の中でたどり着いた答え。ああ、女だ。と放たれた言葉。余分で過剰な感情はなく削ぎ落とした無があった。ネジ先輩の空虚な心に触れた。それはネジ先輩だけが持っているものではなくきっと人間皆ある場所だけど開かれることはないんだと思う。ネジ先輩の絶望がその場所を覗かせた。たった一言で空虚に触れたと思わせる岸尾先生はほんとにすごい。

拒絶がだいすきなんだけど、人間として尊敬できるひと(がすき)と拒絶を両立できないと思っていたので、そのバランスがまた根地先輩の危うさに繋がっているんだなあ。

 

プロポーズもよかった!序盤で出てきた才能のプロポーズがここに繋がってくるし、最も日常からかけ離れていて所帯を持つようにはとても思えない根地先輩が、というのがいいよね。

 

最後に本筋とは関係ない根地先輩について。

希佐に恋に落ちなかった根地先輩はいつか海に連れ去られると思う。

私はそれは恋愛をしたからでも、才能が枯渇して絶望したからでもないと思う。

彼の中では父の存在はかなり大きくて、思考が海に引き寄せられているのを感じる(脚本の題材なども)

偉大な父が最後に到達した、海と死、そこに根地先輩もいつか到達するんだと思う。いや、到達してみたいんだと思う。

悲しみではなく引き寄せられるように。父が見た世界を見てみたいと感じると思う。

父はどのように死を見たのだろう、何を感じて死を選んで、海に向かったのだろう。その海はどんな表情をしていたのだろう。

手向けた花が行く先を見てみたくて、彼はそのまま引き寄せられて連れ去られていくんじゃないかな。

絶望でも悲しみでもなくて、彼の才能がそこに向かわせるのだと思う。

 

希佐が、根地先輩の進む先にいるから。希佐ととも行く先には未来がある。

父の死に向き合い、「父は自ら死に向かったわけではないかもしれない」ことを知ることで、海に引き寄せられなくなったから、希佐の光に導かれて未来に進んでいける。二人の幸せを願っている。

 

でも私は、希佐と交差することなく海に引き寄せられそうな、あの日の花のように連れ去られていく彼をみたいのかもしれない。

愛の告白なのに、日の光を覆い隠して海に立つ根地先輩が好きだ。

満たされることなく空虚な心を持って、いつか海に連れ去られることが自分でもわかっているみたいに何かに追われるように、生き急いで作品を作っている彼が好きだ。

今にも波に誘われていきそうな危うくて空虚な天才が好きだ。私はヒロインにはなれない。