悪意の塊によって購入することになったポゼッションマゼンタに対して期待は一切なかった。
そして、元々萌えるつもりがないゲームの気楽さを知った。
覚悟も勝負をする気持ちもゼロ。萌えるという最終目的がないというのはこんなにも楽なのか。
萌えるつもりがないので、期待していない分単純なデートシーンで萌える。現代物のデートは萌えグセに入らないから普段なら特に感情は波打たず、求めていたのはこれじゃない・・・となっていてもおかしくないのに軽率に萌える。求めていたものがゼロなので0.3でも萌える。
共通ルートが異常に長くて恋愛する気がない。でも萌えを求めてないので、なにも思わない。そして萌えることができる、勝利。
ポゼッションマゼンタは共通ルートで7話程あるが、
どの回も基本的には同じ流れ。
その回の主人公にまず焦点をあて、彼らの人間性を紹介した後、ヒロインとデートをする。ヒロインとデートをすると大体好きになっていて、そのあとポゼる。(ヒロインの首を舐めたくなる。)
ヒロインとその仲間たちはピュリするためにピュリ用カードを探して、ヒロインが首を舐められたらヒロインの説教&ピュリ!
ポゼった時に壊したものはスーミンジェがお金を出して解決!
(ポゼるとピュリは私がバカにしてつくった言葉ではなく、実際のゲームで用いられる言葉です)
この安心感は意外に乙女ゲーム界にない。
国民的アニメと同じ流れでもある。
コナンと出会う。殺人事件が起こる。コナンが調査する。おっちゃんが麻酔銃で撃たれる。コナンの謎解き。犯人自供。みんなでワイワイ。
ジャイアンにいじめられる。泣いて家に帰る。ドラえもんに泣きつく。ドラえもんが道具を出してくれる。道具を使ってワイワイ。道具使い終わったあとにオチパートでワイワイ。
この安心感がポゼッションマゼンタにはあるんじゃないだろうか。見ていて予想がつくというのは、1話完結アニメ・ドラマと同じ気楽さがある。毎週ドキドキハラハラしながら待つのではなく1話でちゃんと完結する安心感と安定感がある。
今までどの乙女ゲームもギラギラと攻略対象とヒロインの感情の動きに注目してきた。どうやってこの恋は生まれたのか?なぜ二人は惹かれ合うのか、そこに気を張っている。
でもポにはそれは必要ない。
コナン君と出会ったら殺人事件に巻き込まれるということになにか意味があるわけではないのと同じように、攻略対象がヒロインに恋に落ちるのは、もうそういうものなのだ。ポの1話に組み込まれているもので、予定調和であり、楽しみにしている茶番である。
たまにはこういうゲームも悪くないそう思うポゼッションマゼンタでした。
このゲームについての詳しい感想はトゥギャッター実況で、感じてください。
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