ぶっこみりこちゃん

乙女ゲームのネタバレ感想

DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher 感想


実は初めてのダイナミックコード。プレイ中にアニメ化も発表されたし、アニメ放映までにゆっくり他もプレイできたらいいな。

私にとってはアッポリは優しい太陽と月の物語でした。

成海や美羽のような太陽と、その太陽に惹かれて集まるどこか傷を隠して輝く3人の男。
最萌えが決められないくらいアッポリのメンバー、みんな好き。みうがすき。
ダイナーといえば酒!タバコ!セックス!のイメージがあって、まぁ実際酒タバコセックスはあったけど(笑)とにかく恋愛過程の丁寧で現代モノをリアルに描いている作品だった。

私はファンタジー物も大好きだから、二次元!って感じのヒロインも好きだけど、美羽は太陽や聖母だけではなくずるかったり、わがままを言ったり、沸点低かったり、女を使うこともあったり、でもそこがリアルというか。
ヒロインだけでなくて、攻略対象とのなんともいえないリアルな空気感を出すのもうまい。
身体は重ねても心は通じ合っていない愛しいんだけど重苦しくて、肝心の一言が言えないそんな空間とか。
甘酸っぱいの青春の夕方じゃなくて、お酒のせいなのか夜のせいなのか無性にドキドキしたり悲しくなったりする深夜。
命をかけたりはしないんだけど、世界を揺るがす壮大な愛じゃないけど、この日本のどこかで今も起きてるような恋物語が楽しかった。

それから、他の乙女ゲームと違うのは初めから美羽が成海のことを好きだということ。
ヒロインにデフォ惚れしている攻略対象はよくいるけど、ヒロインがデフォで片思いをしているのは初めてだったから新鮮だった!
乙女ゲームヒロインに精神的処女でいてほしいマンだけど、美羽が成海のことを好きなのは憧れにも近い爽やかで純真な初恋なので、その初恋を経てドロドロした恋愛に巻き込まれていくのがよかった。成海ルートが爽やか王道少女漫画だからこそね!
どのルートも安定の恋愛描写の丁寧さで大満足!

ここからネタバレありのそれぞれの感想。

 

成海
守りたいこの笑顔。なるちゃんは太陽。天使。なるちゃんが流す涙はこの世のすべてのものより美しい。
惜しみなくあたたかな愛情を注がれて育って、その愛情をきちんと受け止めて、まわりにその愛情を返すことができる乙女ゲームの中でもトップレベルに心の美しい男の子。
家庭環境に問題ありの男を普段カウンセリングしてばかりだから、温かな家庭で育った子を見ることで、カウンセリングされる男たちの境遇に同情した。
こんな成海の「宝物にしていた初恋の女の子」から美羽をみてくれるまでの恋愛描写がほんっとうによかった。
なるちゃんみたいな子がそう簡単に初恋の宝物の女の子から、他の女に目を向けるわけがなく、美羽の片思いの道のりは長かった。
ヒロインが告白するまで全く意識されずに、告白をしてからようやくスタート、というのは初めてで、ヒロインの片思いが大好きな私には本当に楽しいルートだった。
成海の前で冷静な顔で微笑みながらも、心の中では成海くんかっこいいよぅかわいいよぅハァハァとキモオタ全開なのも面白い。
成海はピュアであったかい環境にいるからこそ、傷つきやすいんだけどそのたびに美羽が成海に何度も大好き、私が好きな男の子はこんなに素敵なんだよと言い続けるのが最高。
一度振られた相手に何度も好きというのは勇気のいることだし、美羽自身傷つかない強い女というわけではないし、好きに対して応えてはもらえるわけではないのに、成海の笑顔が見たいというだけで好きだと言える美羽が大好き。
なるちゃんの心がどんどん美羽に惹かれていくのは誰の目から見ても当然だと思うし、本当にピュアで一点の曇りもない美しいルートだった。
二人が結ばれたときはあまりのうれしさにゴリラ泣きしてしまった・・・
ただ、他3人の問題は自分のルートで消化してくれ。どうでもいいんぢゃあ。
攻略制限かかってるから、なるちゃんからプレイしたけど全員終わった今でもなるちゃん最後にプレイしたかった( ;∀;)
なるちゃんのルートのシナリオが抜群に好きだからこそ、夕星ED3のなるみう安易にくっついたんはなんだったんだ?このルートでの美羽のがんばりが全部無駄やん・・・見たくない記憶から消した。

 

くろ
なるゆけといに気合いを入れすぎたのか、くろルートうっす!実際シーンリストみると、少ないんですけど!?!?!?!???
個人的にめちゃめちゃ好きな男だったので残念。シナリオがよければ、最萌えだったかもしれない。
なるルートでひたすら聖母に徹してた美羽がくろの前だとワガママなおこちゃまに。思う存分甘えている美羽がかわいくて私は結構好き。
エロ苦手マンだが、傷ついた心をくろに身体で癒してもらうのも結構好き。
くろは真面目な男だから美羽がわがままを言わなければそういう関係にならなかっただろうところも好き。
初めての女に心囚われてるところも好きだけど、できればあのお祭りの日に転んだ美羽を捨てて、昔の女のところに行ってほしかった(乙女ゲームではない)
やっぱりルートのシナリオに満足してない!他ルートのポテンシャルを見ると、もっといいシナリオがあったはず!!!!!!!!

ゆけ
アッポリのゆけは大好きだけど、乙女ゲームのゆけに萌えるかといわれると私はあんまり好きなタイプじゃなかった。
遊び人で本気の恋をしたことがなくて、ゲームのためにヒロイン落とす人が、どんな家庭環境だろうとどんな事情であろうとあんまり好きじゃない笑

家庭環境のせいにすな。
自分で自分の気持ちが制御できなくて結果的にヒロインをたぶらかしてしまう男は好きなんだけど・・・!
成海という強烈に輝く太陽に惹かれる、傷を隠した太陽のゆけ。
ED3は途中まですごく好き。
ゆけと音楽の間に美羽が入り込む隙間なくて、ゆけが最期に思うのもなるちゃんと音楽のことだけで1ミリも美羽を想わなかったのがとてもよかった。

夕星
狂暴で自分勝手で気分屋で子供みたいなところあるけど、繊細で優しい大人で誰よりもまわりに敏感な男の子。
粗野なんだけど、実は一つ一つの仕草とか丁寧で育ちのよさがあらわれてるところとか、チグハグで掴めなくて大好き!こういう男に弱い。
約束は苦手だけど、自分の居場所をずっと探している。暴力的なのに怖がりでかわいい。
夕星と美羽は人の感情を音で判断できて、その音の聞こえ方が二人とも美しくて、二人が見ている世界はきれいだと思ったよ。
夕星が自暴自棄になってもあきらめずにそばにいる美羽、というところまでは乙女ゲームでよくみる展開だけど、そのあとに美羽も同じような状況に追い詰められて、死を想ったときに本気で怒ってくれる夕星が最高だった。
お互いの命を預かっている共犯者から恋人への流れも大好きだし、ED4もすばらちい。
心までは美羽に預けてくれないけど、共犯者として一緒に死んでくれる夕星。なんかすごく夕星らしくて。
最期に聞きたい音楽がゆけと同じで、なるちゃんの歌っていうのもよかった。
そして本編で何度も出てきた人の感情の音。美羽が死んでしまって何の音も聞こえなくなったという表現がだいすき。夕星が死んでも居場所を守り続けてくれるなるちゃんもだいすき。


どのルートも共通してアッポリの関係性がすごく好き。
アッポリは自分の音楽をするための手段、利用しているだけ、とゆけはいうけど、誰か一人が欠けるだけで自分の音楽ができなくなる。
太陽のなるちゃんも含めて、自分の足りないところを音楽で、アッポリで埋めてる彼ら。
お互い触れられたくない部分に普段は干渉せず、でも手の届く範囲にいる、大事な時は本気で泣いたり怒ったり。

やっぱり最萌えとかじゃなくて、アッポリの4人が大好きだなあ・・・!


楽しかったです。おしまい。次は花朧やる!