ぶっこみりこちゃん

乙女ゲームのネタバレ感想

白い光の中で(ジャックジャンヌ全体+白田先輩)

 

(今の攻略状況はミツ→フミ→ネジ→創だけどパッションが溢れてきたので一度文字に残しておこうと思います!)

 

私は光を感じる作品が好きです。

それはキャラクターの光属性とかそういうのだけではなく、情景的に光が見える作品。

文章から伝わってくる光の描写。

夕焼けに染まる教室にさしこむ窓からの光だったり、まばゆい陽だまりの中だったり、全てを諦めた先に見える全てをまっさらにしてくれる光だったり、朝を告げる匂いのする光だったり、仄暗い井戸の底から見上げる光だったり、真っ暗の部屋の中で見る画面の光でも、そして全く光がない世界の中にいつか光が訪れる予感。どれも好き。

 

文章を読んでいて自分の中にその情景が浮かび上がった時、この作品は私にとって大切な作品だと思う。

ジャックジャンヌは光の差し込み方が印象的で、そしていろんな種類の光に触れることができている。それは石田スイさんの描くスチルもあるのだけど、文章、声優さんの演技からも感じられて、乙女ゲームを感覚で楽しむ私にとってはグサグサ刺さりまくっています!

 

まあグダグダ言ったけど簡単にいうと、めちゃめちゃオモロ!!!!!!!!!!!!!!ってことですね。

 

自分や自分の信じるものに誇りを持つ、魂が美しい人たちの話なので、最高です!!!

大枠のストーリーが本当に楽しくて、丁寧につくられた作品なんだなあと感動したよ。

ストーリー本筋について語り始めると、とまらなくなってしまいそうなのでそれに関してはAmazonレビューや他の人の感想参照ということで。

きっと文章の上手な人がわかりやすくて熱い思いを綴っていると思う。私も全員終わったらネタバレの海に飛び込んで「ンワカルゥー!」しようと思います。

 

 

ミツ先輩について(ここからネタバレ)

 

 

すきです。

 

序盤に毒親登場して、オン?ミツ先輩ルートは毒親との確執カウンセリングか?思った瞬間ありましたが、それを主軸にしたストーリーではなかったのがよかった。

毒親については物語登場時に彼の中で既に割り切って消化しているし、親や過去の影響で生じた人とうまく距離を取れない問題についても、冬公演終わりまでに自己解決している。

途中ズケズケ踏み込んできたし彼も苦しんでいたけど、それをヒロインのカウンセリングによって乗り越えたのではなく、ヒロインと日々を過ごしながら気持ちを消化して、そのうえヒロインが抱えているものまで包み込んで赦して、淡色で溶かしてくれる。

これって実は乙女ゲームの中ではとても珍しいのではないかな!?

もちろんヒロインに影響はされていて、固く結ばれた自身を解いてくれたのは希佐なんだけど何か特別なイベントがあったわけではない。

執着や束縛に頭が支配されて、秘密だけでなく彼女も全部明け渡して欲しいと思う感情を、抑え込んだ。彼女の問題ではなく自分自身の問題だと見つめ直して、その先で好きな女を信じて全て肯定して包み込むというのはめちゃくちゃ男らしくないですかね・・・。

そして希佐への気持ちや自分の問題については冬公演までにきっちりケリをつけて、最終公演はクォーツや77期のために動くミツ先輩、誰よりも男らしい。すき・・・

 

ミツ先輩を初回にプレイして、ミツ先輩を好きな気持ちのまま冬公演を浴びられてよかったです。これは初回ミツ先輩をプレイした者だけが味わえるご褒美です。

 

ジャックジャンヌは全編を通して、舞台上で演者を掬い上げている。

その人自身を見透かすような脚本に暴かれて、舞台の上で生きる彼らだからこそ、観客の目の前で、演じることで自分の内面知り、破り、そして救われている。

だから希佐を本当の意味で掬い上げることができたのは、舞台上で希佐を肯定してくれたミツ先輩だけなんじゃないか?と私は思っている。

 

ミツ先輩の最終公演には実はかなり不満があるんだけど

 

エンドはとてもとてもとてもとても理想!

初回プレイ時、ジャックジャンヌは恋愛あるのか?という噂もあったし、実際4人の中でもミツ先輩の恋愛は1番薄い。これがこの作品か?思ったら他ルートはわりと乙女ゲームしていたのでミツ先輩が特別恋愛が薄いんだけど、でもそれが本当にいい。

他ルートに比べて、付き合ったりデートしたり〜て感じでもないし、告白も希佐とどうにかなりたいというより、自分自身にも相手にも嘘はつくことができないから宣誓しました!みたいな清らかさ。

そして好きだと言う告白自体よりも「僕の歌を連れて、お前らしく歌え」と言ってくれた時、とても愛を感じた。何よりも歌を大切にして、自分の誇りでもある歌を彼女に明け渡すというのは、ミツ先輩の全てを託された気がした。

ミツ先輩の恋は、尊敬の延長線上にしかないんだろうなあ。

 

 

キッスもNO!和歌を贈り合うくらいがちょうどいい潔癖人間に近年なっているので(乙女ゲームすな)ミツ先輩のエンドは理想でした。

乙女ゲームにありがちな無意味な呼びタメしよや!イベは大嫌いだけど、エンドとなったら話は別ですよ。名前を呼ぶことで終わるだなんて。

こんなに美しい結末がありますか?

結末というには、はじまりすぎる。結末なのに、これからしか感じない。これから二人がどうなっていくかはわからないけど、未来と明日が広がっている。

それが本当に美しい。名前を呼ぶことがこんなに美しいだなんて。でも恋をするってこういうことなんだな、て気付かされました。

合わさるスチルがまた素晴らしかった。ただふたり並んでいるだけで。光が差し込む場所に並んだ腰をかけて。

キスをしたり抱きしめたりすることも、情熱的に見つめ合っているわけでもない。

ただ日常の延長で並んで、そして名前を呼ぶ。

愛しいというのはこういうことで、私はこういう恋の形、これから、を見たかったんだなあ。

 

白い光の中にいるようなミツ先輩。

歌声が穏やかで、光に溶けていくようで。話し方もひとつひとつ降り積もるような淡い雪みたいで。だいすきだった。

ミツ先輩のスチルは特に光を感じた。ミツ先輩の悲痛な訴えの中暗い部屋で浮かびあがる身体、舞台上で希佐自身をまるごと溶かしてくれた光、光差し込む場所で並ぶ二人。

そしてミツ先輩自身も光で、決して闇にいる人ではないんだけど波立つ激しい部分があるから、同じように並んで優しく揺れるような光を探していたんじゃないかなあと思う。

どちらかが闇の中にいて手を差し伸べたわけではなく、どちらも足りない部分があって、柔らかな光で並んでいられるような。

私はこういう横に並んでいるだけで、名前を呼ぶだけで、ひだまりの中にいるような攻略対象とヒロインがだいすきなんです。

 

一見冷たく見える人で、芯は太く根付いているのに、雪のような柔らかい光を纏う不思議な人だった。

 

 

すきぴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!